公式情報の確認日 2026/10/21
「プログラミングは少ししかできないけれど、自分のゲームを作りたい」。いまはAIを組み合わせることで、コード・3Dモデル・BGM・効果音を一人でそろえることが現実的になりました。この記事では、最初に必要なツールと料金を表で示し、そのあとで作りたいゲームの種類ごとに具体的な進め方を紹介します。
はじめての1本なら、ゲームエンジンは無料で始め、AIは「コード支援」と「素材生成」の2つだけ使うのがおすすめです。
- 2Dゲーム・軽い作品Godot(完全無料)+AIコード支援。動作が軽く、ノートPCでも作れます。
- 3D・見た目重視Unreal EngineかUnity+Meshy(3Dモデル生成)。無料利用の条件はエンジンによって異なるため、下の料金比較表と公式情報で確認してください。
AIでゲームを作るのに必要なツール
ゲーム制作は「土台(エンジン)」と「中身(コード・素材)」に分けて考えると迷いません。
| 役割 | 代表的なツール | 必要度 | 無料で始められるか |
|---|---|---|---|
| ゲームエンジン | Unity / Unreal Engine / Godot | 必須 | 3つとも可 |
| コードを書く手伝い | GitHub Copilot、ChatGPT・Claude・Geminiなどの対話AI | ほぼ必須 | 無料枠あり |
| 3Dモデル生成 | Meshy など | 3Dなら推奨 | 月100クレジット |
| BGM生成 | Suno など | 推奨 | 無料は非商用のみ |
| 効果音・ボイス生成 | ElevenLabs など | あると便利 | 無料は非商用 |
| 2D画像・アイコン | 画像生成AI、Canva など | あると便利 | 多くは無料枠あり |
ゲームエンジンの性能比較
| 比較軸 | Unity | Unreal Engine | Godot |
|---|---|---|---|
| 得意なジャンル | 2D・3D・スマホ全般 | 高画質な3D | 2D・小〜中規模3D |
| プログラミング | C# | C++ / ブループリント(ノードをつなぐ方式) | GDScript(Pythonに近い)/ C# |
| AIにコードを聞きやすいか | 情報量が多く聞きやすい | ブループリントは画像での説明が中心 | 情報量はやや少なめ |
| 必要なPCの重さ | 中 | 重い(GPU必須級) | 軽い |
| 日本語の情報 | 非常に多い | 多い | 増えている |
| 向いている人 | スマホゲームを出したい人 | 映像の美しさで勝負したい人 | まず1本完成させたい人 |
料金比較表
| ツール | 無料で使える範囲 | 有料プラン | 商用利用 |
|---|---|---|---|
| Unity | Personal:売上・資金調達が年20万ドルまで無料 | Pro:1席あたり年2,310ドル(または月210ドル) | 可 |
| Unreal Engine | ゲームは売上100万ドルまで無料 | 100万ドルを超えた分に5%のロイヤリティ | 可 |
| Godot | すべて無料(オープンソース) | なし | 可 |
| GitHub Copilot | 無料プランあり | Pro:月10ドル | 可 |
| Meshy | 月100クレジット(生成1回約20クレジット) | Pro以上で増量 | 無料はCC BY 4.0(作者表記が必要)/有料は表記不要 |
| Suno | 1日50クレジット(約10曲) | Pro:月10ドル(月2,500クレジット) | 無料は不可/Proから可 |
| ElevenLabs | 月10,000クレジット | Starter:月6ドル | 無料は不可/Starterから可 |
※ドル建ての料金は為替や税で変わります。Unityは2026年1月に料金改定があったため、契約前に公式ページで最新額を確認してください。
作りたいゲーム別:AIを使った具体的な作り方
ここからは「どんなゲームを作りたいか」別に、使うツールと手順を紹介します。どれも最初の1本を想定した、小さく完成させる進め方です。
例1:横スクロールの2Dアクションゲームを作りたい
- Godotをインストールし、「2D」で新規プロジェクトを作る。
- 対話AIに「Godot 4のGDScriptで、左右移動とジャンプができるプレイヤーのスクリプトを書いて」と依頼し、貼り付けて動かす。
- うまく動かないときは、エラーメッセージをそのままAIに貼って原因を聞く。
- キャラクターや背景は画像生成AIで下書きし、ドット絵風に整える。
- 敵・コイン・ゴールの順に1つずつ追加し、その都度テストする。
ポイントは一度に全部を頼まないこと。「移動」「ジャンプ」「敵に当たったら戻る」と小さく分けると、AIのコードが正しく動きやすくなります。
例2:3Dのホラーゲーム・探索ゲームを作りたい
- Unreal Engineの「一人称」テンプレートで始める。歩く・見回すはテンプレートに最初から入っています。
- Meshyで「古い木製の椅子」「錆びた鍵」など小物の3Dモデルを生成し、FBXなどで書き出して配置する。
- ブループリントで「鍵を拾うとドアが開く」仕組みを作る。手順がわからなければ、対話AIにノードのつなぎ方を文章で説明してもらう。
- ElevenLabsの効果音生成で「きしむドア」「遠くの足音」などを作り、トリガーで鳴らす。
ホラーは小物と音の質で怖さが決まるジャンルなので、AI素材との相性がよいジャンルです。
例3:ノベルゲーム・ビジュアルノベルを作りたい
- 対話AIとプロットを相談し、分岐の数(例:エンディング3つ)を先に決める。
- 背景画像は画像生成AIで作り、キャラクターの立ち絵は表情差分をそろえる。
- Sunoで「切ないピアノのBGM、ループしやすい」など場面ごとの曲を作る。
- ノベル用のエンジンやUnity・Godotのノベル用アセットに組み込む。
文章はAIに丸投げせず、AIには構成の相談と推敲を頼み、本文は自分で書くと作品の個性が残ります。
例4:スマホ向けのカジュアルゲームを作りたい
- Unityで2Dプロジェクトを作り、ルールを1行で説明できるゲーム(例:落ちてくる物をよける)に絞る。
- GitHub Copilotを入れたエディタでC#を書くと、続きのコードを提案してくれる。
- スコア、ハイスコア保存、リトライの順に作る。
- 実機で動作を確認してからストアへの公開手続きに進む。
例5:ゲームのBGMと効果音だけをAIで作りたい
すでにゲームはあるけれど音が足りない、という場合です。BGMはSunoで「8bit風、明るい、ループ向き、歌なし」のように指定し、効果音はElevenLabsで「剣を振る音」「レベルアップの短いジングル」のように文章で作ります。販売するゲームなら、どちらも商用利用できる有料プランを使ってください。
AIでゲームを作るときの注意点
- 素材の利用条件:Meshyの無料プランの作品は作者表記が必要です。Sunoの無料プランの曲は商用利用できません。
- AI生成コードの確認:動いても、セーブデータの扱いや処理の重さに問題があることがあります。公開前に実機で十分にテストしましょう。
- ストアの規約:販売ストアによっては、AI生成コンテンツの使用を申告する欄があります。
よくある質問
プログラミング未経験でもAIでゲームは作れますか?
小さなゲームなら作れます。ただし、AIのコードがなぜ動くのかを少しずつ理解していかないと、規模が大きくなったところで止まりがちです。最初はGodotかUnityの入門チュートリアルを1つ終えてから、AIを使うのがおすすめです。
Unity・Unreal・Godot、結局どれを選べばいいですか?
2Dで1本完成させたいならGodot、スマホに出したいならUnity、3Dの見た目を重視するならUnreal Engineです。どれも無料で始められるので、迷ったら2Dの小さなゲームをGodotで作ってみてください。
AIで作った素材を使ったゲームは販売できますか?
各ツールの商用利用条件を満たしていれば販売できます。特に音楽・効果音は無料プランだと商用不可のものが多いので注意してください。
参照した公式情報
本記事は2026年10月21日時点の公式情報・料金ページの確認に基づくもので、すべてのツールを実機で試したものではありません。
